アルファ線だけに応答する ZnS(Ag)シンチレーション測定器

アルファ線による表面汚染を定量的に測定(単位 Bq/cm2)する高感度アルファ線測定器です。ZnS(Ag)薄膜シンチレーション検出器は、ガンマ線、ベータ線には無反応であり1度の測定でアルファ線を測定できます。

検出器の大きさによって3タイプあります。大きい方が広い面積を調査しやすいですが、価格も高くなります。

表面汚染サーベイメータの選び方

AT6130は、日本の除染基準値をすべて測定できる機器です。

除染の判断基準

原子力災害時に避難してくる住民、車両、物品などの表面に付着した放射能濃度を検査し必要であれば簡易的な除染を行うことになっています。

除染が必要かどうかの判断基準は下表のようになっており、OIL4 (運用状の介入レベル, Operational Intervention Level, 略して OILの4番目) や原子力災害対策指針に定義されています。

除染の測定単位は、cpmBq/cm2で2つの定義されていますが、どちらも同じ量の放射能です。

cpm単位の場合には、GM管の検出面積が 20 cm2を使って 測定する定義になっています。 GM管の大きさに異なる場合には、面積あたりで換算が必要になります。 AT6130は、この計算を自動で行いますので画面に表示される測定値は OIL4 の除染基準とそのまま比較できる値が表示されます。

Bq/cm2単位の場合には、物理的な量なので ヨウ素などの核種で校正されていればどの測定器で測定しても同じとなります。 AT6130は、この単位に切り替えて測定ができます。