高感度検出器、数秒で測定可能
汚染土壌のベクレル測定
中間貯蔵施設でのフレコンバック処理過程で汚染の高いものを検出することができます。
トラックに乗せたまま測定することが可能です。
ベクレル測定精度 ±18%
30~180秒間、トラックを停止させることで高精度のベクレル測定が可能です。
トラックが停止せずに低速で通り抜ける場合には、汚染度合のみを判定することができます。
信号灯
放射線測定の結果は、管理者が設定する警告発動によって、信号ライトで表示。トラックドライバーに指示を伝えることができます。
自動校正機能
トラックがない状態で背景放射線の測定を行うことで、放射線測定器の0値基準を決める日々の校正が完了できます。
これ以外にも測定精度を保つための測定校正も毎年1回、行う必要があります。
実機
こちらは福島県で行われた実機による検証実験の様子です。実際に除染によって排出された放射線に汚染された土壌をフレコンバックに詰めて測定を行いました。PM5300 TFBM - トラック用測定器とゲルマニウム半導体測定器で 精密測定の結果と比較しました。
検証の結果は、±18%の精度で測定できることを実証しています。

検証結果
- トラック全体の放射能(ベクレル量 Bq/kg)は、場所は汚染量を変えても誤差±18%以下で測定可能。
- 汚染量が同程度の場合には30秒で測定可能。フレコンバックの汚染量の差が10倍あるような状況では180秒ほどかかる場合もある。
- 6個のフレコンバックの各放射能(ベクレル量 Bq/kg)の測定を行える。
- トラック全体での平均・放射能(ベクレル量 Bq/kg)の測定を行える。
放射線測定器の構成
測定器は、監視用のパソコンと接続して利用します。専用ソフトウェアで測定を行います。センサーを接続することで自動的に測定も可能です。

PM5300 TFBM 仕様
-
製品の分類
検出器・ベクレルモニター -
検出器
PVTシンチレーション検出器 6基 -
測定線種
ガンマ線 -
測定項目
- 6個のフレコンバックの総平均の放射能(Bq/kg)
- 各フレコンバックの放射能 (Bq/kg)
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エネルギー範囲
30~3000 keV -
放射能の測定範囲
500~100,000 Bq/kg -
判定しきい値
設定は測定範囲で自由に変更できます。判定 設定値の例 汚染なし 500~8,000 Bq/kg 汚染あり 8,000 Bq/kg 高い汚染あり 8,000~100,000 Bq/kg -
許容誤差
±18%条件
- トラック側面からの距離 250mm 以内(±50)
- トラック荷台と検出器の下面の距離 275mm 固定
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測定時間
30~180秒以内で自動判定します。 -
動作温度
-10~+40度 -
動作湿度
30~85%(結露なし) -
動作気圧
84~106.7 kPa -
重量測定
各フレコンバックの重量測定、またはトラック全体の重量測定が必要です。 -
防水・防塵
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電源
AC 200V, 固定式 AC 100V -
付属品
専用パソコン、Windows 測定ソフトウェア -
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