PM1401K-3M, PM1401K-3 取扱説明書

α・β・γ+中性子線対応、核種識別マルチサーベイメーター

スペクトルモード

このモードではガンマ線に対するスペクトルを保存したり、保存したスペクトルを見たりすることができます。

スペクトルとは、検出器で検出した放射線のエネルギーごとの分布図です。どのエネルギーの放射線が検出されている割合が多いかを見ることで、放射線を出している物質名を識別することができます。

核種識別PM1401K-3M

スペクトルメニュー画面から [ 新規 ] もしくは [ 読み込み ] を選び [ 選択 ] で項目を決定します。

スペクトル解析PM1401K-3M

スペクトルの測定

スペクトル測定を開始するにはスペクトルモードメニューから [ 新規 ] を選択します。

核種識別PM1401K-3M

メニューから [ γスペクトル ] を選び [ OK ] で項目を決定します。

スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

スペクトルメニューから [ 新規 ] を選び [ 選択 ] で項目を決定します。

スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

スペクトルの積算が開始されるとカウント率が表示されます。

カウント率値は最大でも1000カウント以下、600秒で100-500カウントになるようにサンプルと測定器の距離を調節してください。

カウント数が範囲内になったことを確認して右ボタン[ スタート ]を押してください。

スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

スペクトルの取得が行われている間は、液晶画面にスペクトルの蓄積を示すグラフが表示されます。

液晶画面にはチャンネル数(N)、積算カウント数(M)、積算時間(T)が表示されます。

スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

下ボタンを押すとグラフ上部のマーカーが動かせるようになります。

左右ボタンでスペクトルに沿ってマーカーを動かすことが出来ます。

核種識別PM1401K-3M

もう一度、下ボタンを押すと、左右のボタンでグラフのマーカー位置を拡大・縮小できます。

核種識別PM1401K-3M

スペクトル測定を中断するには右ボタン [ 止める ] を押します。

スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

スペクトルが中断され、サブメニューが表示されます。上下ボタンで項目を選び、右ボタン[ 選択 ]を押します。

ライブラリ名 核種
核種識別 測定したスペクトルから核種を判定します。
保存 測定したスペクトルを保存します。
再測定 スペクトル測定をはじめからやり直します。
戻る スペクトル測定に戻ります。
スペクトル解析PM1401K-3M
核種識別PM1401K-3M

核種識別を選択した場合、核種識別結果が表示されます。

Cs137 1/1 IND 100% の測定結果ですが、この意味は、識別された核種は、Cs137 で、セシウム137として登録されている光電エネルギーは、1つ登録されていて、その1つから識別したという意味(1/1)になります。IND は、Industory (工業)核種という意味で、%は核種識別の精度です。

不確定の項目に表示されている物は、自動識別アルゴリズムで見つかった核種になります。その核種があるかどうか、判定するには、より長い時間をかけたスペクトル測定が必要です。

核種識別PM1401K-3M

検出されたベクレル数を表示しますが、このベクレル数は一定距離 xx cm からの測定を仮定した値になっています。放射線の測定では、線源に近いほど強い放射線が検出されますので、距離がわずかに違うだけでも測定値には大きな影響があります。

そのためこの値は、あくまで目安と考えてください。

最後に、保存ボタンを押すことで、スペクトルを保存できます。スペクトルを保存しておけば、後から呼び出して、再度、核種識別などの解析を行うことができます。