PM1401K-3M, PM1401K-3 取扱説明書

α・β・γ+中性子線対応、核種識別マルチサーベイメーター

サンプル測定 - 結果の読み方

基準値以内の場合

この測定例でセシウムの測定値は 1Bq/kg でした。ですが、許容誤差は±129Bq/kg です。

この測定結果が意味するものは、測定した食材に含まれるセシウムの量が、測定値+誤差の大きさ(1+129 = )130 Bq/kg 以下であることが99%の確率で判定できたという結果になっています。

大きな誤差は、まだ正確にサンプルを測定できていないことを意味しています。より時間をかけて測定することで、誤差が小さくなります。ですが、130 Bq/kg 以下であることは、現時点では、確かということになります。

今回の場合、設定で 500 Bq/kg を判定値とした場合であれば、測定結果の誤差の上限値(1+129=130 Bq/kg) が設定した判定値(基準値: 500 Bq/kg)よりも低いため、クリア(基準値)以下ということで、文字が緑色になります。

核種識別PM1401K-3M

基準値以上の場合

この測定例でセシウムの測定値は 4790Bq/kg でした。許容誤差は±1010Bq/kg です。

この測定結果が意味するものは、測定した食材に含まれるセシウムの量が、測定値+誤差の大きさ 4790 + 1010 = 5800 Bq/kg 以上であることが99%の確率で判定できたという結果になっています。

この範囲の上限値 5800 Bq/kg が設定した判定値(基準値)よりも高いため、基準値以上という判定で、文字が赤色になります。

今回の測定でも誤差は大きい状態ですが、誤差の下限値は、4790-1000=3790 Bq/kg です。少なくとも 3790 Bq/kg 以上の放射線が入っていることは、この段階で確定しています。もちろん、より時間をかけて測定すれば、誤差範囲は、±800, ±500,,, と小さくなり、精度を上げた測定はできます。

誤差は、±の値で表示されています。測定値-誤差、測定値+クリアか基準値以上か、どちらかの判定を待てば良いので、とても簡単にお使いただけます。

核種識別PM1401K-3M

測定時間が長くなる場合

たとえば、基準値を100 Bq/kg としていて、現時点での測定値が 90 Bq/kg ± 12 Bq/kg という結果の場合には、測定時間が極端に長くなる場合があります。

測定値+誤差の上限は、120 Bq/kg です(90+12)です。この値は、設定した基準値よりもわずかな差で上になっていますが、もっと時間をかければ、100以下になる可能性もありますし、100以上の可能性もあります。こういったケースでは、見極めるために極端に測定時間が長くなる場合があります。