AT6130 取扱説明書

表面汚染密度ベータ線サーベイメーター

偏差とは

偏差とは

液晶の右下の数字[%]は、偏差(%)=統計誤差です。

1~200 %の値が表示されますが、この偏差(%)には、こちらの表のような意味合いがあります。

左図では、測定値 1.0µSv/h 、偏差25%の状態を示しています。 偏差25%という場合には、1.0μSv/h を中心に±25% = ± 0.25 μSv/h の幅がある、という意味になります。 つまり0.75 ~ 1.25 µSv/h の範囲です。

放射線量は、出たり出なかったりと確率的に変動しています。 放射線測定器は、時間をかけて何度も放射線を測定しながら平均値を計算しています。 同時のばらつきの範囲から、95%の確率ですべての測定値が収まるような幅を「偏差(%)」として計算します。

偏差の値 意味合い
偏差(%)の値が大きい(30~100%)
  • 測定時間が短い、もっと長い時間測定してください。
  • 周りの放射線量がふらふらと変動している
  • 急に放射線量が変化した
偏差(%)の値が小さい(1~30%)
  • 十分な測定時間、測定できているので表示される線量率を正しい値として読むことができる。
  • 周りの放射線量の変動が少なく安定している。