放射線測定器のたろうまる
投稿: 2013/11/28
たろうまる@なかやま

竹炭が放射性物質を吸着

中京大研究グループが発表

消臭効果のある竹炭が、放射性セシウムや放射性ヨウ素を吸着する性質を持っていることが、中京大学の研究グループにより、明らかにされました。

原発事故で出た汚染水の除染に使用されている、セラミックスのゼオライトよりも簡単に入手でき、使用後は燃やせるという利点があるため、今後の除染に役立つことが期待されます。

発表によると、200mlのヨウ素水溶液に0.5gの竹炭を入れた場合、ゼオライトと比較して、30分で5倍以上吸着するなど、短時間で濃度を下げることが分かりました。また、10mlのセシウム水溶液を竹炭10gに通過させると、ゼオライトの74%の吸着能力が確認されました。

除染で使われているゼオライトは、焼却処分することができませんが、竹炭は燃やせるため、吸着したセシウムだけを取り出せば、保管場所が大幅に削減できます。また、竹炭を織り込んだ袋に汚染土を入れることで、雨などで汚染物質が漏れるのを防ぐことができます。

セラミックスを研究する野浪亨教授によると、竹の焼き方や温度を工夫することで、吸着率がゼオライトを上回る可能性は十分にあるということです。