核種識別ソフトウェア PoliIdentify 取扱説明書

GPSログ出力で地図作成と核種識別・スペクトル解析

スペクトルモード

スペクトルとは、横軸が放射線のもつエネルギー(eV) 、縦軸がカウント数のグラフです。 どのエネルギーを持つ放射線が、多く補足されたかを解析することで、そこにある放射性同位元素を特定することができます。

今回は、セシウム137 の線源を利用して、解説します。

左下のメニュー “Menu” を開いて、Spectrum Accumulation (スペクトルモード) を選択してください。

測定対象に、測定器を近づけてください。まずは、カウント数が表示されます。ここで、OK をクリックします。

スペクトルが表示され始めます。

グラフの一部分を拡大するには、赤色のマーカーを拡大したいところに、タッチペンで移動させ、右下のキーボードマークを開きます。上下ボタンを押すと、スペクトルの縮小と、拡大ができます。

最後に、メニューから Stop Accumulation を選択します。同じメニューで測定を再継続(Continue Accumulation)させることもできます。

グラフの横軸は、エネルギー(keV) ですが、初期設定では、測定器の横軸の分解能を示すチャネル数になっています。keV 単位に直すには、メニューから Channel/Energy を選択。

keV 単位に切り替わりました。

再度同じ、メニューを選択すると、表示は、元に戻ります。タッチペンで、マーカーの位置をずらすと、横軸の情報が読めます。

メニューには、その他、いくつかの機能があります。

縦軸をログスケールに変えたところです。

ピーク情報では、赤色の縦棒の下にあるピーク(山)の情報を表示します。FWHMとは、山の高さの半分のところの横幅を示しています。